
恋人と別れた直後は、誰でも多少なりとも落ち込むものだと思います。しかしその期間が過ぎると、意外なほどスッと気持ちが軽くなる瞬間が訪れます。それは「時間が自分の手元に戻ってくる」からだと思っています。
付き合っているあいだは、連絡を返す、予定を合わせる、相手の機嫌を気にする。こうした見えない気遣いに、想像以上に時間とエネルギーを使っています。恋人がいること自体は幸せなことですが、同時に自分の時間の一部を常に相手に差し出している状態でもあるのです。
別れることで、この差し出していた時間が丸ごと自分の手元に返ってきます。誰かに気を遣う必要もなく、連絡の返信を考える必要もない。自分のためだけに使える時間が一気に増える感覚は、想像以上に解放感があります。
趣味に没頭したり、仕事や自己投資に集中したり、これまで後回しにしていたことに手をつけられるようになる。恋愛ですり減っていた分のエネルギーが、そのまま自分自身に還元されるようなイメージです。
もちろん失恋の寂しさは簡単には消えません。しかしその寂しさの奥で、確実に「自由に使える時間」が増えているのも事実です。恋人と別れることは、単なる喪失ではなく、自分の時間を取り戻すきっかけでもあるのだと思います。


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