決して漏斗胸の手術を勧めるものでもなく、不安をあおるような意図もありません。
漏斗胸の凹みが「軽度」の人は、きっとコンプレックスとも思わず体への影響もなく気にすることもなく、もしかしたら自分が漏斗胸ということを知らずに一生を終えるかもしれません。
一方で漏斗胸の凹みが「重度」の人は、10代あるいは20代前半には手術をし、コンプレックスからは解放され心臓への負担も若い頃だけで終わり、また骨がまだ柔らかいのでバーを挿入した際の体への負担も最小限で済み、そして20代半ばにはバーを抜き去り健康な人となんら変わらない生活をしていることと思います。
さて、自分の場合の凹みの程度は「中程度」でした。

中程度の凹みの人は、小さい頃から自分の胸の凹みに違和感を感じつつ、プールの授業や海などでは肉体をさらけ出すのが恥ずかしいと感じていると思います。(自分の場合、学校のプールの授業で友人に「なんでそんなに胸凹んでるの?」と聞かれたことがあります。オレが聞きてーよって言ってました😂笑)
さらに「漏斗胸」とネット検索をすると、手術ブログの記事などがたくさん出てきて読み込むと、手術の際にバーを入れた後の日常生活の不自由さや、激痛だなんだと書いてあるのを見ていると恐怖を感じ手術に踏み切れず、「自分はこの程度の凹みだし…まぁいっか…」と放置してしまう。
この記事を読んでくれているあなたも、きっとそういう感じなんだと思います。
自分の場合は、中学2年生からよく心臓の動悸が起きていたり、湯舟に浸かることは水圧で苦しくなるため温泉やお風呂はまったくと言っていいほど好きではありませんでしたし、心臓の鼓動に合わせて常に体は揺れているし、どうも息苦しい感じがずっと続いている気がしていました。
しかし、手術のことを考えるとどうしてもビビり散らかしてしまい「自分はこの程度の凹みだし…まぁいっか…」と、また臭い物に蓋をしてしまう日々・・・。
しかし20代の頃はそれで良かったのですが、30代になって次第に心臓の圧迫を強く感じるようになってきました。手術を決定的に決めることとなったのは心臓の圧迫による睡眠の質の低下です。そのときの記事はこちら
X(旧Twitter)でメッセージをやり取りさせていただいた方で、自分と同じくらいの年(アラフォー)で手術をした方が居たのですが、まったく自分と同じ30代過ぎてから心臓の圧迫を感じたところで手術を決意したというのです。



漏斗胸の凹みが「中程度」の人は、コンプレックスを抱えながら20代を過ごし、30代になったところで心臓の圧迫により手術を決意するものの、40歳近くなっていると骨も固くなっていてバーによる痛みも増加します。
バーを抜いた際に凹みが戻るのを防止するために骨に電気メスで「割り」という細工を加えるらしいのですが(病院の先生によるみたいです)、当たり前ですが骨に付いている筋肉も剝がさないといけなくなるので、体への負担が20代に比べてはるかに大きくなると思われます。(これを言うとますますこわくなりますよね笑)
そうすると、結局20代のうちに手術をしておけばコンプレックスも早く解消して体への負担も最小限で済んだよね、という話しになるのです。そこに若い頃は気が付けないから漏斗胸の凹みが「中程度」の人は、けっこう厄介かもしれませんね、というお話しでした。
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