漏斗胸の術後1日目(この日が一番地獄でした)

香川大学医学部附属病院にて漏斗胸の手術後1日目。

手術後の深夜、ぐっすり眠れたかと聞かれると、まったくそんなことはなかったです。

まず胸に巻いてあるサポートのようなものが呼吸をするたびに痛かったです。カチカチの石膏ボードでグルグル巻きにされているんじゃないか?というくらい苦しかった。 

振り返るとこの日が一番しんどかったです。

背中に刺さっている硬膜外麻酔とかいうプッシュボタン式の痛み止め。かなり強力らしく痛いときに押してくださいということでしたが、痛みが強すぎて連打してました笑 連打してもリロードタイムがあるので薬は投与されない仕組みになっているようですが。

術後、間もなくはこのプッシュボタン式の痛み止めに、けっこう強め?けっこう多めなのかな?麻薬が入っているらしく、これを投与するとやたらと頭がボーっとして眠くなる感覚と、手と足がワナワナワナワナしてきてしまい、無意識に足先と手先を無限に悶えるような動きをさせてしまい、ずっと気持ち悪くてつらかったです。

麻薬で頭がボーっとなるのは良いんですが、痛みが強くて眠りに落ちることが出来なかったです。しかも圧迫感が強すぎて寝れない。ホントどうしたらいいんだってずっと悩み苦しんでました。

料理は痛みでお箸が使えないので、串刺しになっています。

ごはんも出てきましたが、圧迫感からまったく食べることが出来ませんでした。

繰り返しになりますが、おしっこの管、お腹の大きいドレーン、胸の左右のドレーン、足の血栓防止の圧式靴下、足のマッサージ機、左指の心拍数と酸素濃度測る配線、点滴用のチューブ、麻酔用のプッシュボタン式の管(硬膜外麻酔)、酸素マスク、胸にきつく巻いてあるサポートベルトのようなもの、これだけわずらわしいものを取り付けられている中で、寝返りもうてないですし、激しい圧迫感の痛みがあり、しかも麻薬でワナワナワナワナされていて、まったく寝れない状態で・・・ストレスが尋常じゃなかった。

21時30分 どこかのタイミングで足のマッサージ機は外してもらいました。

今こうして起き上がって文章を書いているので回復はしているのかはわかりません。ただ横になっていても圧迫感と痛みから苦痛すぎて寝つけないですし、激痛であっても起き上がるしか選択肢がなかった感じです。

この辛さは体験した人にしかわからないでしょう。とにかく息が出来ないです。眠りたくても眠れないのです。

明日はおしっこの管が外れて歩く練習をさせられるらしいです。明日はもっと身軽になれるみたいで嬉しいですが今まったく寝ることができないので地獄です。

とにかくこの日は圧迫感との戦い。手術はなんてことないが、次の日からが修羅場でした。

ノートパソコンもスマホもあるが、胸が痛くて集中できない、じゃあ寝るかというわけにもいかない。

この日は本当につらかった。マジで生きるのになえた。痛みが強すぎて寝れないし、痛みが強すぎてなにもやる気が起きない、息しても激痛だし、手術したことを情けないことに一瞬だけ後悔してしまいました。

深夜一人で何も出来ない、時間も全く経たない。1秒が長い、呼吸がつらいから。お昼ごろからすでに精神が崩壊しそうになっていました。

呼吸するたびに激痛、繰り返し時計をみて「まだ2分しか経ってなかったのか・・・」と嫌気が差し、夕方になり、深夜1時、2時、3時と、夜明けまでの時間の長さを考え、途方に暮れていました。 

「もしかして死んだ方がマシか?」一瞬でもこのように考えてしまった自分が居ました。せっかく永竿先生や周りの人に支えられてここまで来れているのに、そのことは視界から一切消えていました。

痛みの質は?と聞かれると、それがよくわからないのです。ギックリ腰のような強い電撃系?息を吸うたびに。

後日談~ とにかく、この痛みがこの先いつまで続くかわからない恐怖や不安が、痛みを倍増させていたようにも思います。

次の日に永竿先生がおっしゃっていた通り、痛みは日に日に好転することになります。

コメント

  1. 読売太郎 より:

    手術の詳細な報告、ありがとうございます。術後数日の苦しみが手に取る様に書かれていて、参考になりました。
    香川大学病院、遠いですね。永竿先生のYouTubeも何本か観たけど。

    • 内田 内田 より:

      長い文章にもかかわらずよく読んでいただき、さらにコメントまでしていただけて嬉しいです!
      今は術後半年以上経ちましたが、すでに当時の痛みの記憶は忘れてかけてしまっている状態なんです。
      そして同じ病院で連絡先を交換させていただいた漏斗胸の方は、同じ手術方法だったようでしたがまるで痛みはなかったような感じだったので、個人差はかなりあるようです。
      自分の書いたブログによって皆様に不安を与えてしまっているのかなと思うと、公開し続けておくのもちょっと気が引ける想いもしてきました。
      読売太郎様も香川大学に受診予定でしたかね、手術することが決まった時はご報告お願い申し上げます!

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