香川大学医学部附属病院にて漏斗胸の手術後3日目。
7時30分 朝食 やっと朝が来たかという感じです。夜はほとんど眠れず、ずっと痛みに耐えながら起きていました。痛み止めの点滴を2種類使い、夜の間に3本入れました。

深夜に、あまりにも眠れなかったので「睡眠薬のような点滴ってあったりしますか?」と看護師さんに聞いたところ、「眠剤」という睡眠薬があるようで・・・はやく言ってよって感じでした笑 ちなみに睡眠薬は人生で一度も飲んだことがありません。
午前3時頃だったと思うので、これから飲むと朝起きるのめちゃくちゃキツくなるので明日からの服用の方がいいですよと言われたのですが・・・いやいや今も寝れないのめちゃくちゃきついですヨ笑
朝食も胸が圧迫されているからか食べ物を食べるとすぐにお腹がいっぱいになってしまいました。

余談ですが、これは看護師さんに聞いたのですが2年前から永竿先生は中国人の受け入れも始めようとしているところだったらしいです。しかしコロナで現在中止になってしまっているようでした。不幸中の幸いか、コロナのおかげで中国人の受け入れがストップし、自分の手術が早まったかもしれないと思うと、コロナには感謝でしかないと思ってしまいました。
今日でおしっこの管も抜けるらしいです。そろそろウンコもしたくなってきました。今日の夜からは眠剤使ってみようと思います。
それにしても先人の漏斗胸患者はすごいですね。これだけの痛みに耐えてみんな復帰しています。胸を複雑骨折したようなものだから痛みが激しくて当然かもしれません。

8時35分 別の先生が来てくれてすごく元気だねと言われました。今後の簡単な日程をお話してすぐにお別れ。
9時30分 麻酔科の先生が二人来てくれました。自分の姿を見て、こんな短期間で元気になった人みたことないと言っていました。今までで1,2を争うらしい、まずベッドの上で何かをやっている人がいないと言っていました(自分はノートパソコンでFXの検証作業をしていました)
痛みの度合いを聞かれました。管が抜けるタイミングで錠剤の痛み止め(飲み薬タイプ)のものに変更になりますと説明を受けました。やはり背中からいれている管の痛み止めは麻薬の成分(オピオイドと言っていたような気が)を抜いたらしい、頭がボーっとする作用とワナワナ感がなくなっていたので、そうかなとは思っていましたが。
10時30分 ついにおしっこの管が抜けました!本当はつけておきたかったですがウンコがしたくなってきていたので抜いてもらうことにしました。痛みがひどい人は寝ながらウンコ放つ猛者もいるらしいです笑
おチンチンの管を抜く瞬間は「いてぇ!」って感じ、一瞬で終わりました。テープ式のおむつを自分で剥ぎ取りトイレへ一人で向かいました。おむつは異臭を放っており、どす茶色いシミみたいなものがたくさんついていました笑(写真は撮るのやめておきました笑)
トイレでおしっこ出そうとしたら、尿道からおならのようなガスみたいなものがププププーーーーと噴出して驚きました。空気が溜まっていたようです。これは初めての体験。

12時00分 昼飯 完食出来ました。朝はまったく食べれなかったのに不思議です。
15時30分 調子は良かったのですが、トイレに移動したら急に痛みが増してきました。夕方になると痛みが増してきます。自力でトイレと水を汲みに行くのと、洗顔と歯磨きを術後はじめて自力でやりました。
看護師さんに夜は睡眠薬と痛み止めの点滴を同時に出してくださいとお願いしておきました。
17時00分 咳が出てくるようになってしまいました。咳をすると胸に響くので何とかしたいです。看護師さんに相談、体温を測り(38℃微熱)問題は無いのでこのまましばらく様子見しようということになりました。
21時00分 ただいま眠剤と呼ばれている睡眠薬を一粒もらいました。人によっては1錠だけでもずっと寝てしまうらしく・・・まずは1錠から服用してみてくださいとのことでした。今晩こそはグッスリ寝たい。そしてナイスな夢を・・・

23時50分 眠剤と痛み止めの点滴をダブルで行ってみましたが、一瞬だけ寝たみたいでしたがその後は覚醒というか体がイライラする状態で目覚めてしまいました。
今思うとここから眠剤の副作用と言いますか、錯乱状態に入っていたのかもしれません。
寝ようと思い、目をつむると瞼の裏に別の景色が張り付いており、瞼の裏が見えた瞬間にそこが異世界への入り口となりそのままストーリーが進んでいく感じ。もう・・・オレはこんなのを求めてない。
ただ目をつむってそのまま意識が薄くなっていくだけでいいのに、何度やってもすぐに異世界への入り口があり、まったく興味のないストーリーが展開されている。まっさおな草原に風が吹いて草木がなびく夢をよく見ました。といっても一瞬ですが。これは明らかに変化だと思いました。

さらに深夜、寝れなかった間に立て続けに夢をたくさん見ました。(いやガッツリ寝ていたのかも?)普段全く見ないような別次元の夢、ただテクスチャーのような柄模様が次々に流れている夢や(シマウマの柄や水玉模様のテクスチャー、入れ替わりの嵐)



目の前で人が真っ赤に焼かれ死んだ夢、カーチェイスで悪党から逃げても逃げても逃げきれなくて結局最後は殺される夢を見ました・・・。

なんかこわかったです。次は良い夢を見たい。
バッチリ目が覚めてしまいトイレに行きたくなりましたが、移動するためにはまたナースコールを押してお腹につながっているドレーンを外してもらわねばなりませんので、それは申し訳ないなと思い、しょうがないので尿瓶を使い放尿しました。

24時48分 どうにもこうにも寝れません。神経が逆立ちピリピリしている感じ。自律神経なのかな?
25時00分 深夜1時を過ぎても眠れず、瞼の裏に変な映像が張り付いてしまっているので、看護師さんに無理を言ってデイルームに行きしばらく散歩させてもらうように伝えました。(これを「深夜に徘徊している」と表現するのかもしれない笑)それくらいどうしようもなかったです。真っ暗なデイルームの中で一人深呼吸し、神経が和らぐように努めました。
しばらく時間をつぶし帰ってくると、さっきのような瞼の裏に違う景色が張り付いているような感覚はなく、全身まだイライラするものの、そして寝れないものの、少しは楽になりました。
朝4時くらいになってようやく寝れたかもしれません。
おしっこの管が抜けた。
初めての眠剤で錯乱状態になった。
尿瓶を人生で初めて使った。
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